詩の空閒✡永久請悲…無限✡Vol.1


閨の籠り唄

暗く 何も見得ぬ空閒
ソコに何を求めるでも無く

我は獨り佇み

只…
懷かしい唄を聶にしていた

何も無いソコに
微かに響く その唄は

何故か忘れ去りし『ナニカ』を齎し

我は小さな息を吐く-はく-

大地など 存在すらせぬその空閒は
色もまた無く

故に…

我もまた
色を識りはせずに
無意味なる『コキュウ』を繰り返す

遠い 昔
ソコにはナニカが有ったのだろう…

否…
遠い 未來-さき-
ソコにはナニカが有るのやも知れぬ

然りとて…
『今』有るのは微かに響くその唄聲のみで有る

否…
ソレすらが幻で有るのやも知れない

唯壹の『眞實』…
それは

色など有りはせぬ筈の空閒の中

我が身體の體液もまた…『緋色』で有った事のみで有る

嗚呼ー
我もまた 非徒-ひと-で有ったのか…

小さな獨り言を囓み潰し
我は纔かに苦笑した

見得る筈無き
緋色の指先は微かに暖かく
漸くソレで安堵する

もう直ぐ もう少し
あと纔か あと少し

此の 溫もりを感じたならば
漸く『終わる』のだ…と…

唄は尙も我を包み
それは…
宛ら鎭魂歌が如くにも觀え

滑りを持つその液體が
無意味に耀きを増すのを笑った

否…
狂笑-わら-っていたのかも知れない

何も無い空閒は
唯壹
緋色のみを赦し

赦されているソレへ
何故か
我知らず嫉妬していた

嗚呼ー
もう少し

嗚呼ー
あと纔か

嗚呼ー
これで

嗚呼…
………………



カシャン!…



扉ハ…開イタ……。


 
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