詩の空閒✡永久請悲…無限✡Vol.1


殘痛

左の手首が痛い…

幾度も 幾度も朱を見た
手首が何故か今痛む

朱の色は消え失せて
殘るは白き細い筋

幾重にも重なり織り成す跡は
ココロの叫びを呼び覺ます

發狂 狂亂 絕望 殘骸
…此の身體は云わばソレ

左の手首が何故痛む?

朱の色を忘れたソコが
無意味に我へ告げるのだ

『イタイ イタイ 心 ガ イタイ』

『クルシイ クルシイ 心 ガ クルシイ』

時の流れが逆流し
我は氣付かば兩の手で
耳を塞いで瞳を閇じる

『聽いては成らない』
『聽いてはイケナイ』

左の手首が告げている
左の手首が告げている

『ソレガ オマエノ ホンショウダ』

冷たく鏡に映るのは

氣狂い染みてる我が面-おもて-……。




 
19/100