詩の空閒✡永久請悲…無限✡Vol.1


通り雨

行き成りの激しい雨
何も見えずに立ち盡くす

濡れているのが雨の所爲か
將叉 泪のせいなのか
それすらが曖昧に感じ

私は呆然と爲る

哀しい事が有った
切ない事が有った
苦しい事が有った

然りとて…
今 濡れている理由がソレで有るのか
…觧ら無い

近くに見えていたヒカリは歪み
遠くのソレにも似て

唯壹判るのは
寒い…唯 それだけ

不意に私は雨を見詰める
降り頻る冷たい雨は
何故か今 此の上無く優しい

アスファルトより跳上がる水飛沫は
宛ら猫の尾が如くに

私の足元へ絡み付き
ソレが何故か暖かい

氣が付かば雨は小降りへと變わり

ヒカリは遠く 然れども强く瞬いている

私は大きく呼吸して
雨上がりの澄んだ空氣を吸った

通り雨…

何時か此の雨が如くに
私の傷みも止むだろか?

遠い 遙か遠い何時かの時の樣に

再び 微笑みを想い出せるのだろうか?

私は獨り
そんな事を想っては苦笑した

アスファルトの水飛沫はいまも路面を濡らし
過去を物語る

然りとて
それも何時かは乾く

私の心は? 私の傷みは?
私の傷は? 私の惡夢は?

未來は觧らぬモノ…

で…有るからこそ
私は怯え 私は嘆き
私は哀しみ 私は嘆く

遠い記憶を手繰り寄せ
優しい夣を今は觀よう

そう…喩えそれが
『今』は叶わなくとも……



 
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