短文小説
ルーナ=ルーナの混沌
何も無く…故に總てが有る空間で、ルーナ=ルーナは獨り宙へ優雅に腰掛けている。
その面差しは何處か儚げでも有り…故に殊更美しくも有った。
ルーナ=ルーナは、何も無い空間へ微かな溜め息を漏らし…その瞳は暗く沈み込んでいる。
それは…
つい先頃、ルーナ=ルーナが此の世界の中…誰よりも何よりも愛しそれ以上に戀焦がれている存在で有る、クレル・ド=クレルが參り『紡ぎ絲の瞬き』が始まる事を告げたからに他成らなかった。
『紡ぎ絲の瞬き』とは、3の男神と3の女神が交互に或る刻の流れの瞬きに降臨し、人界の『澱み』を流す行爲で有り…その期間は、降臨した男神(若しくは女神)に如何樣な困難が起ころうと、决して此の世界よりの關與は認められない。
そう…喩え、その状况により『無慘な終わり』が視得たとしたとて例外は無いのだ!
その『紡ぎ絲の瞬き』へ、クレル・ド=クレルは降りる時期と爲った事をルーナ=ルーナへ告げに來たので有った。
ルーナ=ルーナは己が心を告げる事は『何時もの樣に』せぬ儘…唯、クレル・ド=クレルへ「お氣を付けて…お還り、お待ち申しております」とのみの言乃葉とし、またクレル・ド=クレルもそんなルーナ=ルーナへ「嗚呼…では、また…」と此また言葉少なに紡ぐと、ルーナ=ルーナの空間より靜かに強く香しい馨りを殘しつつ消え去ったのだった…。
「クレル樣…」
ルーナ=ルーナは、クレル・ド=クレルと2人切りの時のみ放つ呼び名を獨り靜かに…宛ら消え入りそうな如くに呟くと、その瞳は纔かなヒカリを湛えていたので有った。
※※※※※※※※※※※
餘りの切なさに、ルーナ=ルーナが今…正に眠りに就くその刹那、空間は柔らかく歪みそこには緋色の長いウェーヴ掛かっている髮を微かに遙らしながらクーレーが跪いていた。
「クーレー?」
ルーナ=ルーナは、何時もながらの感の鋭さに心でのみ苦笑しつつ、クーレーへ言靈を紡いでいく…
「何か有りましたか?貴方が此處へ訪れるなんて…」
『ソレを知りつつ』ルーナ=ルーナは『知らないフリ』をする。
此もまた『何時もの事』で有った。
そんなルーナ=ルーナへ、クーレーは此れまた『何時もの樣に』ルーナ=ルーナの掌へ口脣付(くちづ)けを齎すと膝を折るその儘に言之葉を紡いでいく…
「ルーナ=ルーナ樣…此と申しまして理由は無かったのですが一重に…我が女神の面(おもて)觀たさに存じます」
クーレーはそう紡ぐと、此の上無い程の優しげな赫い瞳を湛え、ルーナ=ルーナへ微笑んでいた。
ルーナ=ルーナは、そんなクーレーに美しく微笑みを返しはすれど…
その瞳には深く大きな哀しみが彩られ、クーレーはそんなルーナ=ルーナへ成す冪事を思案し『何時もの樣に』見詰める…
ルーナ=ルーナはそんなクーレーへ意味有りげに苦笑を浮かべ、ホンの少し安堵の色を湛えつつ…同時に『六つの世界』で唯一、己が意志の儘此の空間へ出入りを赦されているクーレーと言う存在へ罪惡感を抱(いだ)いてもいた。
クーレーはそんなルーナ=ルーナへ、膝を伸ばし斜め上よりの視綫とし、再び腰を折ると「我が女神…ご案じ無用に存じます」「私は、ナニモ存じません」
と言之葉を音と變え、ルーナ=ルーナの掌へ再度口脣付けを齎していく……。
『第4話完…次話に續く』
2007'8.22
その面差しは何處か儚げでも有り…故に殊更美しくも有った。
ルーナ=ルーナは、何も無い空間へ微かな溜め息を漏らし…その瞳は暗く沈み込んでいる。
それは…
つい先頃、ルーナ=ルーナが此の世界の中…誰よりも何よりも愛しそれ以上に戀焦がれている存在で有る、クレル・ド=クレルが參り『紡ぎ絲の瞬き』が始まる事を告げたからに他成らなかった。
『紡ぎ絲の瞬き』とは、3の男神と3の女神が交互に或る刻の流れの瞬きに降臨し、人界の『澱み』を流す行爲で有り…その期間は、降臨した男神(若しくは女神)に如何樣な困難が起ころうと、决して此の世界よりの關與は認められない。
そう…喩え、その状况により『無慘な終わり』が視得たとしたとて例外は無いのだ!
その『紡ぎ絲の瞬き』へ、クレル・ド=クレルは降りる時期と爲った事をルーナ=ルーナへ告げに來たので有った。
ルーナ=ルーナは己が心を告げる事は『何時もの樣に』せぬ儘…唯、クレル・ド=クレルへ「お氣を付けて…お還り、お待ち申しております」とのみの言乃葉とし、またクレル・ド=クレルもそんなルーナ=ルーナへ「嗚呼…では、また…」と此また言葉少なに紡ぐと、ルーナ=ルーナの空間より靜かに強く香しい馨りを殘しつつ消え去ったのだった…。
「クレル樣…」
ルーナ=ルーナは、クレル・ド=クレルと2人切りの時のみ放つ呼び名を獨り靜かに…宛ら消え入りそうな如くに呟くと、その瞳は纔かなヒカリを湛えていたので有った。
※※※※※※※※※※※
餘りの切なさに、ルーナ=ルーナが今…正に眠りに就くその刹那、空間は柔らかく歪みそこには緋色の長いウェーヴ掛かっている髮を微かに遙らしながらクーレーが跪いていた。
「クーレー?」
ルーナ=ルーナは、何時もながらの感の鋭さに心でのみ苦笑しつつ、クーレーへ言靈を紡いでいく…
「何か有りましたか?貴方が此處へ訪れるなんて…」
『ソレを知りつつ』ルーナ=ルーナは『知らないフリ』をする。
此もまた『何時もの事』で有った。
そんなルーナ=ルーナへ、クーレーは此れまた『何時もの樣に』ルーナ=ルーナの掌へ口脣付(くちづ)けを齎すと膝を折るその儘に言之葉を紡いでいく…
「ルーナ=ルーナ樣…此と申しまして理由は無かったのですが一重に…我が女神の面(おもて)觀たさに存じます」
クーレーはそう紡ぐと、此の上無い程の優しげな赫い瞳を湛え、ルーナ=ルーナへ微笑んでいた。
ルーナ=ルーナは、そんなクーレーに美しく微笑みを返しはすれど…
その瞳には深く大きな哀しみが彩られ、クーレーはそんなルーナ=ルーナへ成す冪事を思案し『何時もの樣に』見詰める…
ルーナ=ルーナはそんなクーレーへ意味有りげに苦笑を浮かべ、ホンの少し安堵の色を湛えつつ…同時に『六つの世界』で唯一、己が意志の儘此の空間へ出入りを赦されているクーレーと言う存在へ罪惡感を抱(いだ)いてもいた。
クーレーはそんなルーナ=ルーナへ、膝を伸ばし斜め上よりの視綫とし、再び腰を折ると「我が女神…ご案じ無用に存じます」「私は、ナニモ存じません」
と言之葉を音と變え、ルーナ=ルーナの掌へ再度口脣付けを齎していく……。
『第4話完…次話に續く』
2007'8.22
4/4
- Welcome!絕界の果て…異空へ
- 泡沫の刹那記錄
- BUCK-TICK vocal 櫻井敦司の歩み(敬稱略)
- 『櫻井敦司オフィシャルサイト』へ
- SCHWEIN・ソロ・THE MORTAL
- THE MORTAL Live情報
- 詩の空閒✡永久請悲…無限✡
- 更新記録
- メールマガジン
- Live in 哀月 MORTAL【完結】
- LIVE in 哀月…飽くまでレポ擬き【完結】
- BUCK-TICK參加event【完結】
- 刹那成りし泡沫の日々【Ameblo完結】
- secret chaos
- secret time
- 心の扉
プロフィール

- 神名名
- 紫鏡 麗華
仕事內容
・スピリチュアルな事柄や不可思議な事柄の相談と觧決。
・タロット占い - SEX & BLOOD
- LADY & RH+A
- ✡Favourite✡
- 櫻井敦司さんへの永久-とわ-の愛
- 永久請悲(詩蒐-ししゅう-)
- 著者名
哀月-aitsucki- - その他…通り名
- Instagram & Threads
哀月-aitsucki- - MBTI診斷
- 提唱者=INFJ-T
- 特技
- ・歌を唄う
・心靈體驗遭遇率(?)
最近の記事一覧
最近のコメント
携帯用QRコード